※この記事でネタバレはありません。

【正しさよりも優しさを選ぶ】
いきなりですが、「ワンダー君は太陽」で語られる、メインメッセージです。

孔子の論語にも、「正しさ」と「優しさ」を表現した次のような話しがあります。
「自分の村に正直者がいます、その男は自分の父が山羊を盗んだことを証言したほどです。」
孔子は言います。「私の村の正直者は、今の話しとは違います。父は子供のために罪を隠し、子供は父の為に罪を隠します。」

「正しさ」からお父さんを告発する息子に対し、「優しさ」からその罪を隠す息子。孔子の時代からあったテーマなんですね。

正しい事と、優しい事。
どちらが正解かはわかりません。しかし、この映画は「優しさ」を選択する事で起こった奇跡を描いた作品です。

  • コンプレックスで悩んでいる人
  • 自分は不幸だと落ち込んでいる人

ぜひ見てください。
きっと何か答えが見つかるはずです。

「ワンダー君は太陽」とはどんな映画?


監督は「美女と野獣」のS・チョボスキー監督。お母さん役にジュリア・ロバーツが出演している事でも話題になりました。そして原作は、R.J.パラシオさんの「ワンダー」。この作品は実話ではないですが、彼女が経験した障害者とのエピソードが、執筆のきっかけになったようです。

この映画は「トリーチャー・コリンズ症候群」という、遺伝子の病気によって、生まれつき顔に障害を持つ10歳の男の子「オギー」と、その家族と友達の物語りです。オギーが初めて学校へ通う事になりおこる、家族や友達の様々な変化が語られています。

トリーチャー・コリンズ症候群とは?

平均して10,000人あたり1人の新生児に見られ、多くのケースでは遺伝子疾患が指摘されている。この疾患により現れる症状の典型として、下に垂れ下がった目、下顎短小症、伝音難聴、頬骨の不形成、下眼瞼側面下垂、耳の奇形化または不形成が見られる。
引用:Wikipedia

原作の「ワンダー」は、なんと全世界300万部のベストセラーです。楽天のリンクを貼っておきますので、ぜひ感想をご確認ください。名作です。
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感想(12件)

「いじめ」を題材にした児童向けの小説ですが、本書はその枠におさまらず、多くの人を魅了して米国ではNYタイムズベストセラー第1位になりました。今回、全国の書店員さんなどたくさんの方に原稿を読んでいただきましたが、みなさんから「感動した」「私の中で何かが変わった」など、熱い感想をいただいています。物語は主人公のオーガストだけではなく、同級生や姉など多数の視点から、それぞれの立場、それぞれの感じ方がリアリティを持って語られています。読者はその中の誰かに共感し、誰かの想いを感じ取り、自分の中の何かを変えていきます。そういう力を持った本です。アメリカでは口コミで広がっていったというのもうなずける、言葉と物語の力を感じる傑作です。担当編集社として、この本を売りたいというよりも、一人でも多くの人に読んでもらえたら編集者冥利に尽きると考えて編集をしてきました。会社としても大変力を入れている1冊です。全世界300万部の感動作、ついに刊行!
引用:ほるぷ出版

さらに、映画となった「ワンダー君は太陽」は、文部科学省特別選定の作品として認定されています。これは「教育上価値が高く、学校教育又は社会教育に広く利用されることが適当と認められるもの」として認められたことを意味します。子供の教育に良いことは折り紙付きです。

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「ワンダー君は太陽」のみどころ【ネタバレ無し】

最初から最後まで、ずっと心揺さぶられる映画です。
そして、自然と涙がポロポロとこぼれます。僕は見終わった後に、少し心が軽くなって久しぶりに「良い映画を見たな~」と感じました。

主人公のオギーは、人と違う顔が原因であらゆるイジメにあいます。「ジロジロ見られる」「無視される」「病気がうつると言われる」「ドッジボールの標的にされる」。

でもオギーは、顔が違うだけで普通の男の子です。イジメに対して普通に傷つき苦しみ悲しみます。父親はそんなオギーを心配して、学校に通わせることに反対します。しかし、母親のイザベルはオギーなら乗り越えられると信じて学校に入学させます。

「みどころ」というか、オギーが負けない姿にはホント勇気をもらえます。学校に行くと、当然のように全員が新種の動物を見るような目でオギーを見ます。そんな過酷な環境もオギーには日常なんです。そんな時オギーは「辛いときは楽しいことを想像する」というイザベルの教えを守ります。

<みんながジロジロ見るのも当然。僕は、学校に凱旋してきた宇宙飛行士で、みんなが熱狂的に出迎えてくれているんだ>

オギーにとって家族の絶対的な愛があれば、辛いことも何とか克服できます。凄く落ち込んでも、何とか踏みとどまる事が出来ます。そして、そんなその勇気ある姿は人を惹きつけて、いずれ過酷な環境をも克服していきます。

オギーを見ていると、自分の悩みがいかに小さいかしみじみ感じます。

だって、僕は少なくとも五体満足で、顔も良くないまでもそれ程悪くはない。生まれながらにハンデを背負っているオギーに比べると、何の問題もないのと同じです。仮に問題があったとしても、努力や工夫で解決出来る事ばかりです。オギーのように、乗り越える以外に解決の方法がない問題と一緒にすることはできません。

本人にとったら「特別な目で見ないでおこう」という配慮まで、針のように刺さるんです。なので、オギーは「ハロウィン」が大好きです。理由は、みんなが仮面をつけて顔を隠すから。「ハロウィン」はオギーにとって、年に一度だけみんなとハイタッチが出来る特別な日なんです。

ちなみに、日本にも当然「トリーチャー・コリンズ症候群」の方はおられるわけで、この映画がきっかけで病気が注目され、好奇の目で見られることを覚悟のうえで、様々な場所で自分の経験を語っておられる方がおられます。石田祐貴さんです。ホントに凄い人だと思います。

もし僕が何も知らず石田さんを街で見かけたら、やはり驚くと思います。しかし、この映画を見て病気を知り、石田さんの事を知った僕は、勇気を出して「テレビ観ました、頑張ってください」と言えると思います。当然です、石田さんはもっと勇気を出して公衆の前に出ておられるのですから。

石田さんの記事も良ければご覧ください。
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