2019年公開、堤真一/柳楽優弥/川栄李奈、出演作。
「泣くな赤鬼」をご紹介します。

この映画は、余命宣告を受けた元高校球児と、その元野球部顧問(赤鬼先生)の物語りです。
思った通りの、期待を裏切らない感動作です!!

人との関係に疲れた時
誤解したり誤解されたり、上手くいかない時
思いっきり泣きたい時
見る作品です。

人はどうして、手遅れになってから気が付くんでしょうか?
失ってから知る事が多すぎます。

当たり前にある「明日」が、当たり前ではなくなった時、僕は何を思うのでしょうか?そんなことを考えてしまう映画でした。
映画って本当にいいもんですね。

「泣くな赤鬼」とは

「泣くな赤鬼」は、2019年6月公開の邦画です。
キャスト:堤真一、柳楽優弥、川栄李奈、竜星涼、キムラ緑子、麻生祐未
原作:重松清『せんせい。』所収「泣くな赤鬼」(新潮文庫刊)
監督:兼重淳
脚本:上平満、兼重淳
主題歌:竹原ピストル「おーい!おーい!!」

公開初日の舞台挨拶で兼重監督は、「前半は「劣等感」とかを軸に描いた。
その後「夢」や「想い」。最終的に「愛」を描きました。」
と語っておられます。

ストーリーは、赤く日焼けした顔で鬼のような熱血指導を行う「赤鬼先生」と、才能はあるものの根気や我慢が足りず野球部を辞めて高校も中退した元教え子斎藤(ゴルゴ)の、10年ぶりの再会から動き出します。

再会した場所は病院。赤鬼/小渕先生(堤真一)はすっかり野球への情熱も無くなり、覇気のない中年。斎藤/ゴルゴ(柳楽優弥)は雪乃(川栄李奈)と結婚し子供が生まれています。久しぶりの再会も、挨拶と少しの近況を交換しただけでした。

後日、雪乃が小渕の高校を訪ね、「とも君(斎藤)が死んでしまう、助けて欲しい。」と泣きながら訴えます。

しかし小渕は10年前の、しかも退部した教え子に対して、自分が出来ることなんて無いと考え、気になりつつも行動に移せません。

斎藤は自分が末期癌である事実を受け入れる事が出来ず、生活は荒れる一方。

ある日、再度雪乃からお願いされ、とうとう小渕は斎藤を見舞います。
10年ぶりに向き合う先生と生徒。
実は斎藤(ゴルゴ)は待ちわびてたんだと思います。
そして、この作品のキーワードが語られます。

斎藤「先生は、生徒の葬式に出た事あんの?どんな気持ちなの?そんな時って」
小渕「たまんないよ。悲しいし、、、悔しいな」
斎藤「泣いたりするの?笑」
小渕「いや。人前では泣かない。」
斎藤「だよね笑、赤鬼だもんね」

小渕「斎藤。お前大人になったな。」
斎藤「笑、、やっと褒めてもらえた。一度も褒められた事なかったからさ。でも赤鬼は、褒めちゃダメだよ。」

斎藤(柳楽優弥)にとって小渕(堤真一)は、最後の時間を過ごしたい人でした。
野球部を辞めてからも学校を辞めてからも、ずっと赤鬼先生を見てました。

そして、やり残した事は「野球」

小渕も斎藤の最後の時間を共に過ごす事で、少しずつ変わっていきます。
自分本位に甲子園を目指し熱血指導していたのは過去の話し。
今は甲子園なんて夢のまた夢の野球三流校の、疲れ果てたおじさんです。
しかし、斎藤は10年経っても「赤鬼」の言葉を待っていました。
その想いに応えなければいけません。

斎藤の最後のシーンは、その全てを伝えてくれました。
柳楽くんの演技。堤さんの演技。そして川栄さんの演技。素晴らしかったです。

「泣くな赤鬼」感想

一言「生徒にとって先生は。いつまでも先生なんだな」

正直あらすじで、「きっと生徒は死ぬんだろうな」って結末読めるし。
重松清さんの短編が原作・・・覚えてないなあ。
なんて思ってHDの海に沈めていた自分に、喝!

◎よかった点◎
・家でも野球優先、ノックをすれば左右に無茶ぶり=野球バカの赤鬼。
こんな野球部顧問っていたよなあ。
だけど年を経て、その情熱もなくなっている教師役。
堤真一さんがビンゴ。うまいよねえ〜。

・サード候補斉藤(あだ名ゴルゴ)が野球部にいた「赤鬼時代」と。
ゴルゴが病気になった今が、交互に進む内容だけど。
過去の時は暦年を挿入したりして、わかりやすい。

・部活動の意味。それは「悔しい」気持ちからどう先に進むかを学ぶこと。
チームメイトはライバルでもあり、仲間でもあること。
そうだったんだなあ、と元帰宅部の私は納得。

・涙成分いっぱいの終盤からのラスト。
赤鬼の表情がなんともよかったなあ。残された人は、先に逝った人に教わるものがあるのでしょう。

△いまいちな点△
・なし。

教師を目指す学生さんに、見て欲しい1作です。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「本気だから怒るんだ」

引用:映画.comhttps://eiga.com/movie/89508/review/02459661/

堤真一が赤鬼。スパルタ野球の監督もいいね。

引用:映画.comhttps://eiga.com/movie/89508/review/02459661/

柳楽優弥、相変わらず演技上手いですね。

堤真一、川栄李奈、キムラ緑子、流星涼、演者がみんな良く、豪快に泣いてしまった(T_T)

自分は先生に恵まれてなかったとずっと思っていたけど、もしかしたら先生の本意に気付かなかっただけかも。

いや。
そうでもないなw

こんな先生に出逢いたかった😃
本当に。

引用:映画.comhttps://eiga.com/movie/89508/review/02459661/

どんなことでも努力したら無駄にはならないけど人につたわるかどうかは難しい、いつもそう思います。
ゴルゴと赤鬼の不器用さには、自分を投影して、何だか笑いながら泣いてしまう。
ああ、そうなんだよな、そんな感じです。
幾分、二人は出会いに恵まれているので、とても羨ましい、そんな気もする。
癌で早世するんだけど、赤鬼と邂逅する場面を観て、死は宿命だけど、良い人生だった、なんて、感動して、泣くことしきりでした。
でも、死にかけのやつにあんな遠いノックするなよな、不器用なんだから、笑ってしまった。
高校生役も素晴らしいし、みんな、演技が素直で良かった。
ノックの場面でスーツ着てきたやつも、思い立ったという感じで、泣けてきた。
とにかく、ずっと、泣いてた。

引用:映画.comhttps://eiga.com/movie/89508/review/02459661/

「泣くな赤鬼」プチ情報

なんと主演の堤真一さんは、自分が出演する映画を見て泣いたのは「泣くな赤鬼」が初めてらしいです。改めて凄い作品です!また、演じた赤鬼は、中学時代の野球部監督をモデルにされたが、上演の2ヶ月前にお亡くなりになられたとか。

最後に「泣くな赤鬼」が見れる動画配信サービスです。
2021年4月現在

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