2017年、第89回アカデミー賞「作品賞」「監督賞」など主要8部門にノミネートされ、世界中の映画賞を席巻した作品「メッセージ」を、ネタバレ無しで解説します。

僕は見たことがなかったので、「dTV」で先ほど見終えたところです。噂通り、常識で理解しようとすると多少難関な物語りです。まさに「見たことのない映画」と言える本作は、少々予備知識があったほうが良いと思いますので、後ほど必要と思われる知識も解説します。

ただ言える事は
映画好きなら一度は見るべき映画の一つ
だと思いました。では解説しましょう。

「メッセージ」とはどんな映画?

  • 原作:「あなたの人生の物語」テッド・チャンの傑作短編小説
  • 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督 ※ブレードランナー2049
  • 出演:女性言語学者ルイーズ役/エイミー・アダムス
    物理学者イアン役/ジェイミー・レナ― ※アベンジャーズ

ある日、突然世界各地に表れた12の宇宙船のような物体。世界は、その宇宙船らしき物体、そこに存在する宇宙人と、意思の疎通を図ろうとします。映画は、アメリカに現れた宇宙人の言語を解明するよう、軍により依頼された女性言語学者「ルイーズ」を中心に語られます。宇宙人の正体は?その目的は?彼らは地球人に何を伝えようとしているのか?
ラストの衝撃と、ストーリーの斬新さは、「SF」という映画のジャンルに、新しい形を作り出しました。

「メッセージ」見るべき理由

この『メッセージ』という作品は、賛否両論があるいわゆる難解な映画です。見ようによっては”理論破綻している”と感じますし、”意味が分からない”と単純に切って捨てる人もいるようです。しかし、個人的には刺激的で劇的な映画だと思いました。それに音楽も良いし、芸術的でもあります。ただ、僕がおすすめするのは個人的感想よりも、名だたるSFの巨匠が評価しているからです。

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の押井守監督、『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の前田真宏監督が、『メッセージ』を絶賛されています。

SFというジャンルで活躍されている監督が、これほど絶賛する作品はあまり無いように思います。しかも、「新しいSFの形」という最大の賛辞を送っておられます。
さらに、『君の名は』の新海誠監督も感想を述べられています。

新海誠監督のコメント
テッド・チャンの名作『あなたの人生の物語』の、想像よりもずっと誠実な映画化。
ヘプタポッドのあの表義文字がスクリーンに現れた時の感動…..!
とても素敵な映画でした。良かった。好きです。
引用:シネマズプラスhttps://cinema.ne.jp/article/detail/38996

映画好きなら、この『メッセージ』という作品がどんな作品なのか?見る必要があるでしょう?それが「見るべき理由」です。

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「メッセージ」を見る前に知っておいた方が良い事

この映画は、いくつか基礎知識があったほうが理解しやすいように思います。もちろん映画内でも説明はありますが、事前に知っておいた方が作品として楽しめると思います。
詳しく理解する必要は無いですが、概要を理解しておくと良いと思います。

フェルマーの原理

この原理によると、「光は所要時間が最短になるような経路をとる」という事らしいです。最短距離ではない事がミソです。つまり、光は最短距離ではなくて最短時間のルートを選ぶという事です。

具体的な証明としては、水による屈折が挙げられます。海に振り注ぐ太陽光は、海面で屈折し海中を進みます。この場合。空中のA地点から、海中のC地点までの光の”最短距離”は、屈折しない直線です。しかし、光は屈折します。屈折する理由が、”最短時間のルートを進むため”という事らしいです。実は、光の進むスピードは水中だと遅くなります。屈折して角度を変える事により、水中を進む距離を短くしている、という理由です。

という事は、仮に屈折した海面がB地点だとすると、A地点からB地点まで進む間に”B地点から先は水中だ”と知っていたという事になります。光にとって、A地点からB地点までを「現在」とすると、B地点からC地点までは「未来」です。つまり、光は「未来」が見えているという理屈みたいです。

ソシュールの言語理論

『メッセージ』では、この「ソシュールの言語理論」を元に、”使う言語が変わると、世界の見え方も変わる”とされています。エイミーが異星人の言葉を理解しようと没頭する事で、世界の見え方が変わる説明に使われます。

少し説明します。日本語と英語の違いを例にとります。
日本語で「水」は英語で「water」です。しかし、「お湯」は「Hot water」となります。日本人にとって、水は水でお湯はお湯、違うものです。でも英語圏では、水を温めたものがお湯であり、どちらも「水」に違いはありません。つまり、日本人と欧米人では概念が違う訳です。そして、その概念が違う理由は”言葉が違うから”です。ヤヤコシイですが、こういう事です。

ゼロサムゲーム

難しいので例を使います。
実は「ゼロサム」の対義語に「ノンゼロサム」という言葉があります。対比すると簡単に理解できます。

【ゼロサムゲーム】

  1. 人の女性を二人で取り合う
  2. 一つの肉をかけてゲームをする
  3. 同じ営業部で部長の座を争う

【ノンゼロサムゲーム】

  1. 2人でナンパの勝負をする
  2. 狩猟に出かけて獲物の数を勝負する
  3. 新規事業を立ち上げ部長に昇進する

「ゼロサムゲーム」とは、複数の人が影響し合う中で、1人の利益が一人の損失を招くゲームの事です。それに引き換え「ノンゼロサム」とは、組織全体の利益を高めるゲームの事を言います。

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