
- ドラマ・映画が好きな人
- 実践的な英語に触れたい人
- 比較的、学習時間にある程度余裕がある人
Huluは英語学習に向いています。
ここでは実際に僕が利用している、Huluの英語学習法の全てをお伝えします。
参考にしてください。
勉強方法を先に知りたい方は、目次の3Huluで英語学習する方法から読んでください。
Huluでの英語学習をお勧めする理由
勉強は、英語に限らず苦しくつらいものです。
もちろん、勉強に楽しみを感じている方もおられると思いますし、誰でもが達成した時は嬉しいです。
しかし、一般的には「他のやりたい事を我慢する」という意味からも、辛い部類に入るのではないかと思います。
なので、どうせ勉強するなら「楽しく勉強したい」という事で、英語学習をHuluでする事が流行っています。
ただ、映画やドラマが見られて楽しいからではありません。
確かに、教科書を見ながら勉強するのとは違って楽しいのは当然です。しかし、Huluで英語学習をする理由は、それだけではないんです。
大きなメリットがあります。
- 古い英語(実際には使われていない)でなく、今使われている「最新の表現」が学べる。
- 堅苦しい英語でなく、普段使われている「生きた英語」が学べる。
つまり、普通は「留学」したり「ネイティブの講師 」に学んだりしなければ身に付かない、実際に使われている英語を学ぶことが出来るのです。
日本語でも良くありますが、教科書では「知りません」と書かれている言葉が、ドラマでは「知らねーよ」になっていますし、「よろしくお願いします」、「恐れ入ります」、「お邪魔します」、「お疲れ様です」みたいな、海外の方から見ると用途不明の同じような言葉が沢山あります。
しかし、それを辞書で意味を確認しても本当の深い理解は得られません。
そんな時に、ドラマや映画を見て実際にその単語を使っているシーンを繰り返し見ると、ニュアンスとして身に付くわけです。
英語学習でも同じです。そしてとても重要です。
よく言われているのでご存じの方も多いと思いますが、日本では英語を「日本語に訳して」理解しようとします。でも、それでは英語を理解する力は育ちません。
日本語と英語は文法が違うので、そぐわないんです。
ならどうすれば良いか?
沢山の英文に触れる事です。
多くの英文にふれ、同じ単語でも様々な用途がある事を理解し、ニュアンスを感じ取ります。
しかし、そんな多様な表現が網羅されている教材なんてありません。
だからこそ、Huluの多くのコンテンツが英語学習に使われるのです。
Huluでの英語学習が向かない人
もちろん、Huluでの英語学習に向かない人もおられます。
次の2点に当てはまる方は、向かないと言われています。
- 英語初学者
- 目標達成まで時間がない人
この勉強方法で力が付くのは、ある程度英語がわかる方です。
ゲームやスポーツでも同じで「とりあえずやってみる」というのは、ルールや基本的な動きが出来ていないと逆効果です。結果、付いていけなくて嫌になってしまいます。
つまり、ドラマや映画で英語学習をする前に、ある程度英語がわかる程度には勉強しておく必要があります。
基本の文法が理解出来て、最低限の単語を知っていれば、ガンガン映画を見て沢山の英文に触れて、ニュアンスを知る事が出来ます。
何事も、基礎が大事だという事ですね。
また、勉強時間が1カ月も無い方や、毎日時間が取れない方は、この学習法には向かないようです。
やはり、反復学習をしてニュアンスを取得したり、音として英語を身に付けるのが目的なので、時間が少ない場合は難しいですね。
Huluで英語学習する方法
英語学習のなかで、Huluでの学習は「リスニング(英語の聴き取り)」です。
文法や単語は、基本レベル知っている前提になります。
つまりHuluでの英語学習は、「ネイティブ英語の聴き取り強化」が最大の目的です。
しかし、それだけでなく超強力な「文法や単語の勉強」にもなります。
「リスニング」で「聴き取れなかった/意味が理解できなかった」、という部分は「ネイティブの発音が聴き取れなかった」という理由以外に、「文法を知らなかった/単語を知らなかった」という理由が考えられます。
つまり、リスニングによって「知らない文法/知らない単語」が発見され、それを暗記したり理解する事で、どんどん知識が補完されていく、というわけです。
では、早速Huluでの英語学習の方法をお伝えしましょう。
ドラマか映画を選ぶ
Huluで英語学習をする上で、作品選びはとても大切な項目です。
教材となる作品を選ぶ
「好きなドラマや映画」を選ぶのが最優先ですが、なるべく「学習に適した作品」を選ぶのも大切です。
教材選びの理想は「学習に適した作品を好きになる」事です^^
では、作品の選び方ですね。
基本的に、ジャンルを絞った方が良いです。
学習に適していないジャンルだと、効率がわるいですから。
例えば、アクション映画だと短いセリフが多かったり、独特のスラングや乱暴な言葉も多く含まれます。日本語で言うと「ちくしょう」や「ぶっ殺すぞ」なんて言葉です。
映画の世界では一般的ではありますが、普通の生活で使う事はないですよね。
時代物だと、今となっては使われていない表現が使われていたりします。「拙者」や「〜でござる」みたいな言葉ですね。
また、ドラマか映画で迷った時は、ドラマがオススメです。
映画よりも時間が長い分、日常生活が多く表現されていたり、セリフも長いものが多く、より現代の日常生活に近いからです。
なので、好きな映画やドラマを選びましょう、と言っておきながら、オススメは
- 日常シーンを題材にした
- ドラマ
という事になります。
そして、その中でも特にオススメなのがこの2作です。
- 「フレンズ」
- 「デスパレートな妻たち」
特に「フレンズ」は、英語を学んでいると一度は勧められる、代表的な教材です。
第1に「会話」が多い。
フレンズでは、会話中心に物語が進行するので、時間に無駄が無いのです。例えば、ウォーキングデッドを教材にすると、面白いけど会話が少ないので勉強するには効率が悪いのです。
第2に「文化」が学べる。
フレンズは伝説的なドラマで、シーズン10まで続き236のエピソードがあります。
その中には、クリスマス/ニューイヤー、バレンタイン、ハロウィン、などのイベントがエピソードになっています。感謝祭なんかは日本人には馴染みが薄いです。
フレンズは、こういった異文化を理解するにはベストです。特に「マナー」や「考え方/常識」などがドラマを通して理解できれば、心強いですよね。
第3に、「手頃な時間で1話完結」なので勉強時間を区切りやすい。
1つのエピソードが、だいたい20分です。3回見て丁度1時間。
「フレンズ」は、6人の人生が切り取られた物語です。1話完結ではありますが、ずっと繋がっているので、全体で大きなストーリーが展開します。
なので、1話だけの勉強がしやすく、サクサク進める事が出来るだけでなく、グイグイとストーリーにも引き込まれていくのです。
しかし、1つ欠点があります。
少し古いんです。
「フレンズ」は、1994年から2004年にアメリカで放送された連続ドラマです。
2004年といえば日本では「ガラケー」大流行の時期。当然アメリカでも「スマホ文化」なんてなく、FacebookもTwitterも存在していない時代です。
なので、令和的には「最新の話し言葉」は学べないんですね。
しかし、先程示したメリット3つがあまりにも良いので、いまだにオススメされているんです。
とはいえ、最新の話し言葉も学びたければ、「デスパレートな妻たち」をぜひご覧ください。
どちらもオススメです。
全体のストーリーを理解する
作品を選んだら、早速始めましょう!
まずは「物語の理解」です。
映画・ドラマを「日本語字幕」で見よう!
目的:物語の理解
第1段階は、全体のストーリーの流れを理解しましょう。
ここは、本当は英語力によって違うかもしれませんが、一度で充分だと思います。
ちなみに「吹替え版 」でも良い、と仰られる方がおられますが、僕はあまりオススメしていません。
理由は二つあります。
1つは、「物語の理解」が目的とはいえ、少しでも英語に慣れる為に「元音源は聴くべき」だという点。
2つ目は、「字幕版」と「吹替え版」のどちらも見たことある方はご存じだと思いますが、訳が違うからです。
「吹替え版」はより意訳に走る傾向が強いです。
それに「口パク」に合わせてセリフの長さを調整する必要があるので、思い切った意訳も登場します。
もちろん「字幕版」も、文字数の制限があるので直訳というわけにはいきません。
しかし、「吹替え版」に比べるとストレートな翻訳が多いです。
という理由で、ここでは「日本語字幕」での作品理解をオススメします。
リスニングに集中する
次に、英語としての聴き取り「リスニング」に集中して視聴します。
映画・ドラマを「字幕なし」で見よう!
目的:英語の聴き取り「リスニング」
ストーリーは知っています。その状態で、普通のスピードで聞き取りをしてみましょう。
目的は、英語の聴き取りです。
意味が何なのか、内容理解が出来ていなくても大丈夫です。
意味を調べる為に、途中で止める方が良くないと言われています。
とにかく「ヒアリング」に集中して、声を聞きとる事に集中です。
でも、大半は聞き取れないと思います。
くどいですが、そこで止めないで下さい。
次の言葉に集中です。繰り返し見るうちに、聞き取れるようになります。
少し話は戻りますが、「フレンズ」が教材として評価されるのは、1話20分という絶妙な長さだからというのがここでわかります。
3回見て1時間です!
1話が、30分40分だと長すぎますよね。
回数は個人差がありますが、「これ以上聴き取れない」となるまで続けましょう!!
これ以上続けても意味がない、と思ったら次のステップです。
聞き取れたかどうかチェック
現時点で、英語が聞き取れている部分と、何を言っているのか分からない部分があります。
次のステップは、
- 「ヒアリングは正しかったか?」
- 「聴き取れなかった部分は何を話していたのか?」
チェックです。
映画・ドラマを「英語字幕」で見よう!
目的:英語字幕でヒアリングの正解確認
繰り返し「リスニング」すれぼ、今のレベルでこれ以上聴き取れない、という所まで来ます。
そこまで見たら、英語字幕(正解)で自分のヒアリングをチェックしましょう。
聞き取れなかった箇所は「なるほど、こういう言葉だったんだ」と腑に落ちます。
そして当然勉強になります。
また、聞き取れたと思っていた箇所も、間違っている事が多々あります。
そこは一つ一つ言葉を分解した上で、ネイティブの表現を何度も繰り返し聴きます。
次に出てきた時に聞き間違えないように、しっかりと復習しましょう。
さて、ここまで学習すると、知らないうちにヒアリング力は上がっています!
違うドラマをみても、これまで聞き取れなかった言葉も自然と耳に入ってきますよ!
シャドーイングに挑戦!
次のステップは、聴くだけでなく「発声」してみるステップです。
スピーキングの練習のようですが、最近はリスニング向上の為に取り入れられています。
声を出して「英語を発声」しよう!!
目的:ニュアンスの更なる理解
「シャドーイング」とは、聞こえてくる英語のすぐ後ろを、まるで影のように追いかけて発音する練習法です。
「影のように追いかけて」がポイントです。
一区切りで一旦止めて、リピートするのとは違います。
もとは、同時通訳者の勉強法だったらしいのですが、効果絶大!との事で注目されています。
効果は
- リスニングの向上
- スピーキングの向上
- 語彙力の向上
と、確実に英語力が強化される勉強法なのです!
方法は簡単。
上級者は「字幕なし」で、初心者は「英語字幕」で行います。
リスニングした同じドラマで「セリフに対し、その役になりきってシャドーイング」します。
ポイントは、
- ちゃんと声を出して練習する事
- 感情豊かに、役になりきって発音する事
- 自分のシャドーイングを録音する事
実は、リスニングは2段階に分かれています。
「聞き取る力」と「意味を理解する力」です。
英語の単語を聞き取るのがステップ1。聞き取った英語の意味を理解するのがステップ2です。
シャドーイングは、ステップ1の「聞き取る力」を鍛える事が出来ると言われています。
シャドーイングにより、聞き取れていない英語がはっきりわかります。
さらに、ネイティブの発音やイントネーションが身につきます。
先程「方法は簡単」と言いましたが、理論的に簡単なだけで、実行は簡単では無いです。
慣れてないと置いていかれます。
なので、はじめは「リピーティング」から始めてもいいかもしれません。
「リピーティング」とは、リピートする学習法です。ドラマのワンフレーズごとに区切って、一旦止めてセリフを繰り返します。
慣れれば「シャドーイング」に挑戦しましょう!!
Huluで英語学習するのに役立つ機能
10秒巻き戻し
Huluには、「10秒早送り」「10秒巻戻し」のボタンが付いています。
パソコンで視聴している時は、テンキーの右矢印「→」で「10秒早送り」テンキーの左矢印「←」で「10秒巻戻し」になります。
その他、スマホやタブレットでは、動画視聴中に画面をタップします。
すると一旦停止ボタンの左右に、渦巻き型の10秒巻戻し/早送りボタンが現れます。
英語学習にとって、必須の機能ですね。
実際「リスニング」時に多用します。
- もう一度聴き返したい時
- 何度も繰り返し聴きたい時
- ちょっと前の場面に戻りたい時
ポチポチポチポチ押します。
ホント便利。
早送りも使います。
限られた学習時間の中で、無駄なシーンはなるべく排除したいものです。
仮に、半分飛ばす事が出来れば「フレンズ」1話が10分で見れちゃいます。
ただ、せっかちに早送りすると、必要なシーンの頭を削ってしまうので、早送りはほどほどにしましょうね。
スロー再生、倍速再生
これは、Huluにはついていない機能です。
パソコンの機能で実現します。
Google Chromeの「Video Speed Controller」を使います。
これは、グーグルクロームのオプション機能です。
当然無料なので、誰でもパソコンであれば簡単に実装できるので、ぜひお試し下さい。
詳しく解説しています⇒【解決】Huluの再生速度|倍速/スロー再生する方法とメリット!
少し話はそれますが、英語学習において、デバイスはパソコンが1番ですね。
10秒巻戻しもそうですが、操作するにはキーボードが付いている方が便利です。
さて、「ビデオスピードコントローラー」を実装すれば、色々と便利になります。
スロー再生
「ヒアリング」で、どうしても聴き取れないセリフを「スロー再生」で視聴します。
0.9倍速、0.8倍速と、0.1単位でスピードコントロールできます。
音声も滑らかで、とても聞き取りやすくなります。
聴き取れるスピードで何度も繰り返し聴き、「シャドーイング」までしちゃいましょう。
びっくりするほど「リスニング」が上達しますよ。
倍速再生
これも、0.1単位でスピードアップします。
倍速再生の目的は、「リスニング」の負荷を高める事です。
1.1倍速や、1.2倍速で見ても、あまり変わらないように感じます。
しかし、確実に早くなってますし「リスニング」の難易度が上がっています。
時短にもなるので、何度か見た後に普通のスピードで見ると、あら不思議。聴き取れるようになってます。
1.2倍速に慣れると、普通のスピードが遅く感じるんです
試してみる価値「あり」ですよ!
ダウンロードして2台で見る
ダウンロードして2台で見る。
これはHuluの奥の手ですね!
Huluは「1アカウント1視聴」です。
しかし、「ダウンロード」して見るドラマは1視聴に含まれないんです!!
詳しく解説しています⇒Huluのルール|「機器利用台数」と「同時視聴数」は最大何台まで?
つまり、メイン動画としてパソコンで視聴して、サブ動画として「ダウンロードしたスマホ」で見ても良いのです。
例えば、
- メイン動画(パソコン)は「字幕なし」
- サブ動画(スマホ)は「英語字幕」
という荒業が可能なんです!!
メインのパソコンで「リスニング」をしながら、スマホの字幕でチェックできます。
そうする事で、パソコン側で字幕設定を何度も変える必要がなく、スムーズに勉強を進めることが出来ます。
それに、ダウンロードした動画で「通学/通勤中に勉強」出来ます。
上手に仕組みを使いましょう!